武藤経産相、熊本のTSMC工場を訪問 「地元が潤うようサポート」

2025/01/23 18:50 

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 武藤容治経産相は23日、熊本県菊陽町で2024年末に量産を開始した半導体受託生産の世界最大手「台湾積体電路製造」(TSMC)の工場を訪問し、同社幹部や地元の首長、企業代表らと意見交換して地域経済への影響などを聞き取った。

 武藤氏を迎えたTSMCのジョナサン・リー副社長は量産開始後の状況について順調である旨を説明し、建設予定の第2工場も含めて「日本における先端半導体製造分野で信頼のおけるハブになることができると思う」とあいさつ。武藤氏は「TSMCは重要なパートナー。九州、熊本を起点とする地域社会、経済安全保障の強化に貢献願いたい」などと述べた。

 また、武藤氏と木村敬知事、地元首長らの意見交換では、県内への企業誘致件数が過去最高レベルで推移していることや、熊本の経済波及効果が10年間で累計11・2兆円と試算されていることなどの話が上がった。

 武藤氏は「渋滞や地下水など地元の悩みも聞くことができた。弊害は世の常でもあるが、地元が潤っていけるようサポートしていきたい」と述べた。【山口桂子】

毎日新聞

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