伊藤忠CFO セブン出資の資金調達「いかようにも対応できる」

2025/02/06 19:19 

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 セブン&アイ・ホールディングスの創業家による自社買収(MBO)計画を巡り、出資を検討していることが明らかになっている伊藤忠商事の鉢村剛最高財務責任者(CFO)は6日、「決まっていることは何もない」としたうえで、MBO計画に関する同社の資金調達面での問題はないとの考えを示した。同社は創業家から協力要請を受け、1兆円規模の出資を検討しているとみられる。

 決算発表記者会見で質問に答えた。鉢村氏は資金調達面のリスクについて「問題点がないようにした状況でなければ検討はできない。我々自身はいかような対応もできるということで検討をしている」と述べた。

 同社の投資方針として、将来の成長に資する案件であることを見極めてきたと強調。「セブンさんだから特別ということはない」と述べ、他の新規案件と同じくステークホルダー(利害関係者)の了解や納得を得ながら検討するとした。

 また、セブン創業家によるMBO計画における伊藤忠の立ち位置については、「あくまでも全体を作っている一つのピース」だとして、計画の進捗(しんちょく)状況やスピード感については発言を控えた。【加藤結花】

毎日新聞

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