NY円、一時148円台 2カ月半ぶり FRB利下げ観測で円買い

2025/02/22 09:19 

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 21日のニューヨーク外国為替市場で対ドルの円相場は上昇し、一時1ドル=148円台後半をつけた。米経済が鈍化するとの懸念から、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が台頭。日米の金利差が縮まるとの見方から、円を買ってドルを売る動きが活発化した。円相場が148円台をつけるのは、昨年12月上旬以来、約2カ月半ぶり。

 米ミシガン大学が21日発表した2月の消費者信頼感指数が1月に比べ悪化するなど、堅調に推移してきた米経済が鈍化するとの懸念が浮上。「景気下支えのためFRBが利下げを早期に再開する」との思惑から米長期金利が低下した。これまでは、物価上昇(インフレ)再燃懸念でFRBは当面利下げを見送るとの見方が支配的だった。

 一方、日銀の高田創審議委員は19日の講演で「もう一段のギアシフトを進める局面だ」と述べた。市場では追加利上げに前向きな発言との受け止めが広がり、円買い圧力が強まっている。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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