福島・郡山ヨーカドー跡に「ヨークパーク」 きょうグランドオープン

2025/03/14 07:15 

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 昨年5月に閉店したイトーヨーカドー郡山店跡(福島県郡山市西ノ内)に14日、スーパーマーケットチェーン「ヨークベニマル」(本社・同市)の旗艦店「ヨークパーク」がグランドオープンする。2月28日に1階で食品売り場が先行オープンしており、1~4階に衣料から生活雑貨、子育て用品店なども集まり、幅広い世代が買い物を楽しめる。

 1階にカジュアル衣料の「ユニクロ」が入る。2階には、ベニマル直営の衣料売り場が計11ブランドをそろえる。カフェ「タリーズ」もあり、若い女性に人気の雑貨「ロフト」が県内で初出店する。3階はコスメや眼鏡、靴の専門店が並ぶ。4階は飲食店が連なるほか、乳幼児が専門の「アカチャンホンポ」が東日本大震災直後に撤退して以来、郡山に約14年ぶりに再出店する。子ども向けの体操教室も開かれる。

 肉や魚の鮮度と総菜の品ぞろえが「売り」のベニマルは、旧ヨーカドー施設を約45億円かけて改装。1階の食品売り場には、先行オープン初日に1万人を超える来店があった。

 ベニマル側は、食品売り場の集客力を生かし、他フロアに多彩な専門店を置くことで収益性を高めたい考えだ。ベニマルを傘下に置くセブン&アイ・ホールディングス(HD)系列のヨークHDの石橋誠一郎社長は13日に市内で開いた記者会見で「相乗効果を高めるビジネスが成功すれば、首都圏のヨーカドーでも展開していく」と述べた。

 会見に同席したベニマルの大高耕一路社長は「雇用を守り、お客様も笑顔。そんな思いをパーク(公園)の名に込めた。1階から4階まで、地域の方々が楽しめる店を目指したい」と抱負を語った。【根本太一】

毎日新聞

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