トランプ氏、欧州産ワインに「関税200%」 EUの報復措置に対抗

2025/03/14 00:21 

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 トランプ米大統領は13日、欧州連合(EU)から輸入するワインやシャンパンなどアルコール製品に200%の関税を課す考えを示した。EUは米国の鉄鋼・アルミニウム関税への報復として、米国産ウイスキーに対する関税引き上げを予定しており、その対抗措置。

 自ら運営するSNS(ネット交流サービス)に投稿した。トランプ氏は「EUはウイスキーに50%の厄介な関税を課した。この関税が即座に撤廃されなければ、米国は速やかにフランスやその他のEU加盟国からのワイン、シャンパン、アルコール製品に200%の関税を課す」と投稿。「これは、米国内のワイン、シャンパン業界にとって素晴らしいことだ」と加えた。

 トランプ政権は12日、EUを含む全ての国からの鉄鋼・アルミに25%の関税を発動。EUは同日、対抗措置として4月1日に米国産ウイスキーなどへの報復関税を発動すると発表した。トランプ氏はEUが「関税を課した」と投稿しているが、実際にはまだ発動されていない。

 トランプ氏が示した200%関税が発動されれば、1本15ドル(約2200円)のワインに対し30ドルの関税が発生する。小売業者が全て価格転嫁すれば、従来の3倍の45ドルで商品棚に並ぶことになる。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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