一力棋聖4連覇「紙一重の勝負」「井山さんとの一局一局に発見も」
囲碁棋聖戦七番勝負を制して4連覇を果たした一力遼棋聖(27)が13日、対局場の甲府市内のホテルで記者会見し、「内容的に最後まで難しい勝負だったので、結果は運が良かった。紙一重の勝負だった」と振り返った。主な一問一答は次の通り。
◇黒星先行 かなり苦しかった
――対局が終わって少し時間がたったが、実感は湧いてきたか。
◆少し湧いてきました。内容的に最後まで難しい勝負だったので、結果は運が良かったと思う。
――井山裕太王座との棋聖戦はここ4年間で3回目で、すべてフルセットの戦いとなった。今期始まる前の心境はどうだったか。
◆今まで(過去の2回)は、第1局は勝って第4局までに3勝1敗か2勝2敗のスコアになっていましたが、今期は1勝3敗となってかなり苦しいシリーズだとは感じていました。結果的には第7局まで来ることができましたが、第6局で終わってもおかしくない内容だったと思いますので、本当に紙一重の勝負だった気がしています。
――特に第4局は逆転されてしまったが、気持ちとして引きずるようなところはあったのか。
◆終盤勝ちが見えたところからミスをし、逆転されてしまった。秒読みになってからの精度が課題かなと感じていました。第5局までは2週間ほど時間が空いたので、そこは意識して切り替えるようにはしていました。
――カド番になって切り替えられたのか。
◆スコアとかあまり気にしている場合ではないので、とにかく一局一局ということで、それを3回続けられたのがいい結果につながったかなと。
◇判断力磨かないと厳しい
――苦しんだシリーズを乗り越えられたことで、手応えを感じたのでは。
◆そうですね。今までは第1局を勝ってスコア的にリードして迎えることが多かったが、今回は第1局を負けて1勝3敗まで追い込まれてしまった。内容的にも前半の4局は内容的に押されていることが多かったですが、その中で結果を残すことができたのは非常にうれしく思います。
――井山王座とのシリーズを振り返ってどういう印象を持ったか。
◆井山さんとのタイトル戦は15回目で、対局数も90を超えましたが、その中でも今回は一局一局発見がありました。特にこのシリーズは、判断が難しい、不確定要素が多い碁が多かったかなと。前期までよりも、局面ごとの判断も打ち方も難しかったと感じています。
――来期以降の目標を。
◆まだ相手も見えていないので何とも言えませんが、今期を振り返ると判断の部分で後れを取る局面が多かったですし、少し悪いくらいの感触で打っている場面でも、AI(人工知能)ソフトで振り返ると大差が付いていた場面も多々ありました。判断力をもっと磨いていかないと厳しいかなと思いました。来年の防衛戦までに少しでも成長できたらいいかなと。【武内亮】
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