高知県、1800万円で購入の絵画を贋作と判断 画廊に返金請求へ
高知県と県立美術館(高知市)は14日、ハインリヒ・カンペンドンク作「少女と白鳥」として同館が購入・所蔵してきた油彩画は贋作(がんさく)と判断したと発表した。今後の対応について、県は「購入先である画廊に対して返金請求を念頭に置いた交渉を予定している」と説明した。
県は油彩画を1996年に1800万円で名古屋市の画廊から購入。ドイツ表現主義の重要な画家であるカンペンドンク作として所蔵・展示してきた。しかし、2024年6月、「天才贋作師」として有名なヴォルフガング・ベルトラッキ氏による贋作の疑いが判明し、翌月公表。贋作かどうかの調査を進めていた。
科学的分析を委託した京都大の田口かおり准教授が25年3月に最終報告を提出。木枠裏面に貼られた来歴を示すラベルは、他国の調査で贋作と判断された複数作品でも見つかっている▽絵具から制作時期の1919年ごろには一般的に使用されていない白、青、緑の絵具成分が確認された――ことが判明したとして、「本作は1919年の制作物ではなく、後年に制作された絵画である可能性が高い」とした。
県は報告書の内容と、ドイツ・ベルリン州警察が作成したベルトラッキ氏の贋作リストに「少女と白鳥」が掲載されていることを踏まえ、最終的に贋作と判断した。
県と県立美術館は、これまでの経緯とともに絵を展示することを検討する。今後は作品購入前により綿密に来歴などを調べるとともに、購入を検討する審査会で真贋(しんがん)について意見を聞く機会を設け、再発防止に取り組むとしている。【小林理】
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