ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が１４日、離任のあいさつで外務省を訪れた後に記者団の取材に応じ、「この３年間のひどい戦争の中で我々が成し遂げたことを振り返るとともに、日本政府や外務省には傑出した支援に対する心からの感謝を伝えた」と語った。

　コルスンスキー氏は両国関係が「明らかに戦略的レベルに達した」と指摘。来週にウクライナの議員団が訪日予定で、今年秋には日本でウクライナの地雷除去を議論する国際会議が開催されるとし、「両国関係は発展し続ける」と訴えた。その上で「世界が問題を抱えてあらゆる出来事に対する議論が行われている。新しい秩序が形成される国際的な努力に日本が携わることは非常に重要だ」と話した。

　コルスンスキー氏は２０２０年に着任。ロシアがウクライナに侵攻した翌日の２２年２月２５日には日本外国特派員協会で記者会見し、その後もウクライナ支援の取り付けに奔走した。【金寿英】