「素通りの街」に立ち寄って 台湾ツアー客が福島・白河を訪問

2025/04/06 09:10 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 台湾からのツアー観光客が4日、福島県白河市を訪れた。台湾で高まる「東北周遊」人気の流れに乗ろうと市が県と連携し、市内行程が初めて組み込まれた。人口減少が進む中、訪日客(インバウンド)は貴重で、今後は経済効果を高める方策が課題となる。【根本太一】

 一行は3つのツアーグループ計117人。3泊4日か4泊5日の旅程最終日の4日午前9時半ごろ、国史跡「小峰城跡」(観覧無料)にバスで到着し、紅白の梅を背に記念写真に納まり、3階のやぐらから那須連山の雪景色を堪能。ドラッグストアで化粧品を買い求めるなど白河市内に2時間ほど滞在し、福島空港から帰路についた。

 台湾の旅行各社は、自然美や温泉を楽しめ歴史的建造物が残る東北周遊パッケージ商品に力を入れている。福島空港でも昨年1月、新型コロナウイルス禍を経て定期チャーター便が4年ぶりに再開。観光庁によると、12月までに延べ約15万人が県内に宿泊した。

 ただ、観光客の目当ては、鶴ケ城(会津若松市)や大内宿(下郷町)など主に会津地方だ。旅程に日光東照宮(栃木県)が組み込まれても白河市は素通りされてきた。このため今回、福島県との連携を強化する一方、鈴木和夫市長がコロナ禍以前に行っていたトップセールスを再開し、初の「立ち寄り」に至った。

 市内に大きな温泉宿がないのは難点だが、鈴木市長は「日帰り温泉とゴルフの組み合わせや、国の史跡・名勝『南湖公園』などの魅力も訴え、滞在時間を増やしてもらい経済効果を高める努力をしていきたい」と話した。

毎日新聞

経済

経済一覧>