備蓄米4回目は10万トン放出へ 6月以降も毎月同量で調整
政府・与党は14日、政府備蓄米の放出について、4回目の数量を10万トンにする方針を固めた。これまで3回放出したが、コメの価格は高水準にとどまっており、さらなる放出で流通量を増やし、価格を下げることを目指す。近く発表する。
政府関係者が明らかにした。備蓄米を巡っては、石破茂首相が4月、江藤拓農相に対し、新米が出回る前の7月ごろまで毎月放出するよう指示した。6月に予定する5回目のほか、それ以降も毎月10万トンを放出する方向で調整している。
備蓄米はこれまで集荷業者を対象に3回入札し、1回目約14万トン、2回目約7万トン、3回目約10万トンの計約31万トンが落札された。政府は3月中旬以降、備蓄米を順次放出している。農林水産省によると、4月13日までにスーパーなどの小売業者に届いたのは3018トンだったが、徐々に店頭に並ぶ量が増えているとみられる。
農水省によると、店頭で備蓄米を交ぜたブレンド米が増加している影響で、全国のスーパーで4月28日~5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)は4214円となり、18週ぶりに値下がりに転じた。ただ、なお前年同期の約2倍で推移している。
そのため政府は備蓄米を落札した集荷業者よりも、集荷業者から購入した卸売業者が高めの利益などを上乗せして小売業者に販売しているとみて、卸売業者に米価抑制への協力を働きかける方針だ。【中津川甫】
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