小泉進次郎農相、コメ輸入「選択肢として否定しない」 テレビ出演

2025/05/27 00:05 

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 小泉進次郎農相は26日夜、テレビ東京の番組で、コメの輸入を増やすかどうか問われ「あらゆる選択肢は否定しない」と含みを持たせた。江藤拓前農相は、コメ輸入拡大について「国民の将来にわたる不安に寄り添えるのか、大いに疑問を持っている」と述べるなど、消極的だった。新旧農相で姿勢の違いが浮き彫りになった。【渡辺暢】

 小泉氏の主な発言は以下の通り。

 ――コメの輸入をもっと柔軟に受け入れるという選択肢はあるでしょうか。

 ◆今、(日米)関税交渉については赤沢亮正経済再生担当相が責任を持ってやられているので、できるだけ交渉担当の方の自由度は縛りたくない。一方で、農水相としては安易にカードを切ってもらいたくない。それは、やはり日本の守らなければいけないものがあります。ただですね、現時点で私が言えることは、やはり私が今向き合って戦っている先はマーケットっていうところもあるので、これは現時点であらゆる選択肢は否定しない。あらゆるカードは使う覚悟を持って、できることは全部やる。そういった思いで向き合っているというふうに思っていただきたい。

 ――一時的に輸入するというのはあるのではないか。

 ◆例えば以前に鳥インフルエンザがあって、生卵の供給量が足りなくなりました。その時にブラジルからの緊急輸入をやったんですよ。足りないから緊急的に輸入しますと、これは他のものでもやってるわけですよね。だけど、やっぱりおコメは聖域だと、こういった中でやってきたわけです。今置かれている状況は、世の中が求めてるほど足りない。そしてマーケットも卸もいろんなプレーヤーの方も含めて、やはり足りなくなるのを恐れて、じわじわ抱えながら出している。その状況を解放させないと(価格が)下がっていかない。そういうことを考えると、私これ以上は言いませんが、あらゆる選択肢を考えながら、できることは全部やる。そういった思いで向き合ってると思っていただきたい。

毎日新聞

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