大阪メトロ、万博イベント開催時は終電延長 スタッフの利用想定

2025/05/29 20:33 

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 大阪メトロは29日、大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)と大阪市中心部を結ぶ中央線について、イベントの開催状況に応じて終電繰り下げを実施していることを明らかにした。来場者が集中している昼の時間帯は増便を検討し、混雑緩和を促す。

 万博会場最寄りの夢洲駅発の現在の終電時刻は午前0時20分。大阪メトロによると、4月13日の開幕以降、週末のイベント開催時などに合わせて複数日、午前0時40分まで終電を繰り下げたほか、午後11時台で増便したという。河井英明社長は29日の記者会見で「混雑状況などに応じて今後も終電繰り下げの実施を検討したい」と話した。

 大阪府・市は万博への来場促進に向け、閉場時刻を現在の午後10時から1時間繰り下げる案を検討しているが、大阪メトロ幹部は「終電繰り下げは主に会場のスタッフの利用を想定している」との認識を示した。中央線では午後11時以降に1時間あたりの運行本数が減少するため、1時間繰り下げた場合の来場客の利用に対応することは難しいという。

 中央線で運転見合わせが発生した場合の対策も明らかにした。復旧に長時間かかる場合は、中央線の折り返し運転を実施するほか、夢洲からコスモスクエア駅や、JR桜島駅に向けて1時間あたり最大約2200人のバス輸送ができる態勢を整えた。【妹尾直道】

毎日新聞

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