宝塚歌劇団が法人化 取締役の過半数、社外出身者に

2025/07/01 19:08 

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 劇団員の女性(当時25歳)が2023年9月に死亡した問題を受け、阪急電鉄から独立した株式会社宝塚歌劇団が1日、始動した。同日、臨時株主総会を開き、歌劇団理事長の村上浩爾氏を代表取締役社長とする人事案を承認。取締役の過半数を社外出身者にするなど、ガバナンス(企業統治)の利いた組織運営を目指す。

 歌劇団と阪急電鉄は問題以降、稽古(けいこ)環境の整備や雇用契約の見直しなどさまざまな改革を進めており、法人化もその一環。これまでの運営元である阪急電鉄が100%出資し、公演の企画制作、出演に関する業務などを担う。

 代表取締役社長に就任した村上氏は歌劇団のホームページで「このような組織体制の移行はプロセスの一つに過ぎず、こうした仕組みを土台としながら、今後も引き続き改革・改善に向けた取り組みを地道に粘り強く、歩みを止めることなく進めてまいりたい」などとする談話を発表した。【小林杏花】

毎日新聞

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