「生保レディー」に代わる呼称公募 生保協会、無意識の偏見解消へ

2025/07/18 19:27 

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 生命保険協会は18日、保険の営業職員の新たな呼称を公募すると発表した。大半を女性が占めるため「生保レディー」の呼び方が知られるが、親しみやすく多様な人材が活躍できるようイメージの刷新を図る。

 生保協会会長に同日就任した住友生命保険の高田幸徳社長が記者会見で施策の一つに掲げた。9月に公募を開始し、2026年2月ごろに発表する。呼称案が採用された人には賞金30万円を用意するという。

 保険の営業職員の正式名称は「生命保険募集人」だが「堅苦しい」(高田会長)として広く使われておらず、呼び方は各社さまざま。一般的には生保レディーや「生保営業マン」などの呼称が広く使われてきた。戦後に戦争で夫を亡くした女性が働き始めたケースが多いとされるが、現在も約85%が女性という。

 生保協会ではアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)の解消も施策の一つに掲げており、高田会長は「年齢や性別問わず幅広い人材が現場で活躍している。『生保営業マン』や『生保レディー』といったジェンダーを固定するような呼び方は避けていきたい」と語った。【山口智】

毎日新聞

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