「習いに来た」 石破首相、TICADスピーチで野口英世を紹介
石破茂首相は20日、横浜市であった「第9回アフリカ開発会議(TICAD)」開会式で、日本がアフリカに寄り添う姿勢の原点として、約100年前の1928年に西アフリカのガーナで黄熱病を研究中、自らも感染して51歳で死去した細菌学者、野口英世を取り上げた。
首相は「私は教えに来たのではなく、習いに来たのです」という英世の言葉について「英世は現場主義を貫き、課題解決に取り組んだ。この言葉は今も生きている」と強調。日本は「共に笑い、泣き、汗を流す」と述べ、アフリカと共に課題解決に取り組むとした。
外務省幹部によると、首相は3日間の会議の中で、開会式のスピーチに最も力を入れて推敲(すいこう)した。各国はアフリカの高い経済成長や資源、エネルギーへの期待から投資を進めるが、日本は他国より早い93年から協力の枠組みを開始した「先輩格」という。
米国の高関税措置が世界を翻弄(ほんろう)し、中国による過剰な融資で借金漬けになる「債務のワナ」が問題となる中、日本は会議のキーワードに「共創」を掲げる。同省関係者は「アフリカは米中間で立場を鮮明にするよう迫られるのを最も嫌がる。押しつけがましくない日本のアプローチが今後、生きる」と期待を示した。【田所柳子】
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