広島の外国人観光客数、過去最多の422万人 円安や国際線増便影響

2025/09/26 08:45 

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 2024年に広島県を訪問した観光客数は6474万人で、前年に比べ437万人増加したことが県観光連盟の調査で判明した。そのうち外国人観光客は、円安などの影響で昨年より153万人増えて過去最多となる422万人を記録した。

 同連盟によると、市町別の観光客数が最も多かったのは平和記念公園などがある広島市で1541万人(昨年比16・4%増)。以降は、県内有数の観光地・宮島がある廿日市市831万人(同3・5%増)、尾道市667万人(同1・4%増)、福山市556万人(同4・9%増)だった。

 月別の観光客数は年間を通して前年より増加。最も多かったのは平和記念式典などが開催された8月で702万人(同10%増)。サッカーJ1・サンフレッチェ広島の本拠地「エディオンピースウイング広島」が開業した2月は452万人(同11・8%増)だった。外国人観光客の国別では、米国が56万人で最も多く、オーストラリア(33万人)、フランス(32万人)、英国(29万人)、台湾(26万人)と続いた。また、広島空港とソウルを結ぶ国際線が増便した影響などで、韓国からの観光客が前年から3・7倍に急増して25万人だった。

 同連盟によると、観光客数が過去最多だったのは17年の6989万人。新型コロナウイルス感染拡大で20年には4207万人まで落ち込んだが、外国人観光客の急増で持ち直してきた。一方、物価高などの影響で国内の観光客がコロナ禍前の水準に回復していないという。【川原聖史】

毎日新聞

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