箱根登山電車「開業時」から運行の3両が28年に引退へ 神奈川

2025/10/14 21:55 

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 小田急箱根は、箱根登山鉄道開業(1919年)時から活躍した100形車両の運行を2028年1月に終了すると発表した。国内で定期運行する普通鉄道では最古の車両とされ、レトロ車両として親しまれている。

 箱根登山電車は国内唯一の本格的な山岳鉄道で、スイッチバックをしながら箱根湯本駅と強羅駅を結ぶ。開業時は木造の「チキ1形」が1両編成で使われた。

 1950年にペンキ塗りの木製内装や荷棚のデザイン、下から開く窓など「チキ1形」の特徴を残しながら、鋼鉄製に改造した「モハ1形」(104、106号)になった。27年製造、56年改造の「モハ2形」(108号)と合わせた3両が今も運行を続けている。

 50年代に14両あった開業時の車両は81年から新しい車両に順次、入れ替わり、今回、最後の3両で完全に引退することになった。

 これを記念して3両を再現した模型車両(1万1000円)、864個を限定販売する。14日からは箱根湯本駅と強羅駅で、一人3個まで購入できる。

 問い合わせは小田急箱根へ。電話0465・32・6823(平日午前9時~午後5時)。【本橋由紀】

毎日新聞

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