三井住友トラストG、社長に信託の大山一也氏 「好循環作り出す」

2025/12/23 20:47 

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 三井住友トラストグループ(TG)は23日、高倉透社長(63)が会長に就任し、後任に傘下の三井住友信託銀行の大山一也社長(60)が昇格する人事を発表した。三井住友信託銀社長には同行の米山学朋(まなとも)専務執行役員(57)が就任する。2026年4月1日付。来春からの中期経営計画を新経営陣の下で策定する。

 信託銀会長には同行の佐藤正克専務執行役員(59)が就く。

 大山氏は21年に信託銀社長に就任した後、取引先との関係維持などを目的とする「政策保有株」の売却を進めたほか、25年にNTTドコモと資本業務提携を結んだ。米山氏はデジタル事業の責任者を務めた。

 23日に記者会見した大山氏は「日本は失われた30年からの脱却に向け重要な局面にある。我々自身が投資の先導役となり、投資が投資を生む好循環を作り出す」と抱負を述べた。

 三井住友TGは、11年に中央三井トラスト・ホールディングスと住友信託銀行が経営統合して発足した。大手信託銀行がメガバンクグループの傘下に入る中、唯一の独立系信託銀行として残った。【秋丸生帆】

毎日新聞

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