「ふげん」トリチウム水漏れ、配管切断中にしたたる 外部へ漏れなし

2025/12/23 21:20 

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 福井県と日本原子力研究開発機構は23日、廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」(同県敦賀市)で、配管を切断する作業中に放射性物質「トリチウム」を含む水が漏れたと発表した。作業員は二重の手袋を着用するなどしており、被ばくはなかった。

 県などによると、原子炉補助建屋内でこの日午後3時18分、不純物の測定などに使う装置の配管を切断した際、配管内に残っていたトリチウムを含む水約20ミリリットルがしたたり落ちた。漏れた放射能量は、国への報告基準の約10倍の4000万ベクレルと推計している。作業現場はビニールハウスで覆っており、外部への放射性物質漏れはない。

 装置は1994年以降使われておらず、配管内の水抜き作業は済んでいた。【高橋隆輔、萱原健一】

毎日新聞

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