NY原油、イラン情勢懸念で6カ月ぶり高値 2日間で7%超上昇

2026/02/20 10:33 

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 19日のニューヨーク原油先物市場は、指標となる米国産標準油種(WTI)が続伸し、一時1バレル=66ドル台後半まで上昇した。米軍のイラン攻撃に対する懸念が強まったことで2日間で7%超の大幅な上昇となり、昨年8月以来約6カ月ぶりの高値水準をつけた。

 原油を巡っては、イランが情勢の緊迫化でホルムズ海峡の封鎖に踏み切るかが懸念されている。

 ホルムズ海峡は世界供給量の約2割もの原油が輸送の際に通過する要衝。仮に封鎖されれば、原油の需給バランスが崩れて原油価格の高騰を招き、世界的な物価上昇(インフレ)を再燃させかねないためだ。米ブルッキングス研究所シニアフェローのマイケル・オハンロン氏は19日、イランが困難な事態に直面した場合には「一時的な封鎖を切り札として切る可能性がある」と指摘した。

 イランメディアによると、精鋭軍事組織のイラン革命防衛隊は17日、軍事演習のためホルムズ海峡を数時間にわたって閉鎖した。これに伴い、静観モードだった市場は封鎖の可能性を本格的に意識するようになった。

 米国とイランは核開発を巡る協議を続けているが、双方の隔たりは埋まっていない。米軍が中東の戦力増強を加速させているほか、トランプ氏は19日、イランに対する軍事攻撃を判断する期限について「最大10~15日」との考えを示した。

 ホルムズ海峡封鎖だけでなく、軍事攻撃で生産設備が損傷した場合も原油価格の上昇につながる可能性がある。イラン情勢を巡り、原油価格は神経質な展開が続きそうだ。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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