「食べログ」アルゴリズム変更、独禁法に違反せず 最高裁も支持

2026/03/06 17:10 

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 大手グルメサイト「食べログ」が飲食店の評価点を決める算式「アルゴリズム」を変更したことで客足が減ったとして、焼き肉チェーン店が食べログ運営会社「カカクコム」(東京)に約6億3900万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(堺徹裁判長)は5日付の決定で、店側の上告を棄却した。独占禁止法違反(優越的地位の乱用)を認めず、食べログ側を逆転勝訴とした2審判決が確定した。

 裁判官4人全員一致の判断。小法廷は「上告理由に当たらない」とだけ述べた。

 焼き肉店「KollaBo(コラボ)」を運営する原告の「韓流村」(東京)は、チェーン店であることを理由に評価点を下げるアルゴリズムの変更が2019年5月に食べログで実施され、約20店舗の評価点が下がって売り上げが減少したと訴えていた。

 1審・東京地裁判決(22年6月)は、食べログの利用者数が飲食店ポータルサイトの中でも上位で、食べログ側が事前通知なくアルゴリズムを変更したことは、独禁法が禁じる優越的な地位の乱用に当たると認定。食べログ側に3840万円の賠償を命じた。

 これに対し2審・東京高裁判決(24年1月)は、アルゴリズムの変更には一般消費者の感覚と評価点のずれを是正する目的があり、合理的だったと指摘。食べログが優越的な地位にあることは認めつつも、アルゴリズムの定期的な見直しで評価点が変動することはサイト上で公開されており、あらかじめ計算できないほどの不利益ではないなどと独禁法違反を否定した。【三上健太郎】

毎日新聞

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