トランプ氏、イランとの合意は「無条件降伏以外ない」 SNSに投稿

2026/03/07 00:14 

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 トランプ米大統領は5日、米国とイスラエルの攻撃で死亡したイランの最高指導者ハメネイ師の後継について、自身が選出に関与する必要があるとの考えを示した。イランの指導者として「良い仕事ができる人物が数人いる」とし、戦闘を生き延びられるよう措置を取っているとも主張。複数の米メディアに語った。

 また、自身のソーシャルメディアで6日、「イランとの合意は無条件降伏以外にない」と投稿。全面降伏した後に「偉大で受け入れ可能な指導者」が選出されれば、イランと協力していく意向も示した。

 戦闘は7日で1週間を迎える。米側はイラン側の幹部を多数殺害するなど優位に立っている模様だが、イランも中東全域に攻撃を拡大し、原油輸送の要衝ホルムズ海峡を事実上封鎖するなどして抗戦している。トランプ氏はイランの反米路線からの転換を目指しているが、戦闘が長期化する可能性もある。

 トランプ氏は米ニュースサイト「アクシオス」のインタビューで、次期指導者として有力視されるハメネイ師の次男モジタバ師を「軽量級だ」などと批判。ロイター通信に対しては、イランでクルド人勢力による武力蜂起を支持する考えも表明した。体制転換を後押しする狙いがある。

 米側は、5日もイランの首都テヘランなど各地で激しい攻撃を行った。米シンクタンク「戦争研究所」によると、弾道ミサイルや無人機の発射施設のほか、治安機関も攻撃しており、体制の不安定化を狙っている。イスラエル軍は5日、イランの防空システムの8割を破壊し、制空権をほぼ掌握したと明らかにした。

 一方、イランも石油タンカーや、湾岸諸国の製油所などを狙った攻撃を続けている。アゼルバイジャンでは5日、無人機4機による攻撃があり、アリエフ大統領は軍に報復を指示した。

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、イランのこれまでの死者数は1332人。イスラエルの空爆を受けるレバノンでも123人が死亡した。その他の死者は、米国6人▽イスラエル11人▽クウェート4人▽アラブ首長国連邦(UAE)3人▽イラク2人▽オマーンとバーレーン各1人。

 国連難民高等弁務官事務所によると、最初の2日間で少なくとも10万人がテヘランから避難したほか、レバノンでも約8万4000人が避難生活を送っている。

 一方、茂木敏充外相は6日の衆院外務委員会で、イランで拘束されている日本人は2人だと明らかにした。2人と連絡は取れており、現時点で安全だと説明した上で「政府として早期解放を強く求めるとともに、引き続きできる限りの支援を行う」と述べた。

 また木原稔官房長官は6日の記者会見で、日本人1人は2025年6月に拘束されたと明らかにした。政府関係者によると、報道機関関係者ではないという。もう一人の日本人は1月に拘束されたNHKのテヘラン支局長とみられる。【松井聡(ワシントン)、金子淳(カイロ)、田所柳子】

毎日新聞

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