4億4000万円相当の暗号資産、詐欺被害 大阪内で令和最高額

2026/03/06 21:52 

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 大阪府警は6日、府内の60代男性が警察官を名乗る男から資産の調査名目で、約4億4300万円相当の暗号資産をだまし取られる被害があったと発表した。府警によると、府内の特殊詐欺の被害額としては令和以降で過去最高。一部の詐欺電話は警察署の本物の電話番号が表示されていたという。

 特殊詐欺捜査課によると、2025年9月、男性に警視庁渋谷署の警察官を名乗る男から「あなたの個人情報が悪用されている」と電話があった。不審に感じた男性は、電話を切って自宅近くの警察署に相談。「詐欺の電話だから対応しないように」と忠告されていたという。

 その後、再度電話をかけてきた男に対し、男性は自宅近くの警察署に相談したことを伝えた。

 しかし、今度はその警察署の警察官を名乗る人物から「渋谷署の電話は詐欺ではない。あなたにマネーロンダリングの疑いがかかっている」と電話があった。表示された電話番号は自宅近くの警察署と同じ番号だった。

 男性はその後、男とSNSでやりとりし、資産調査名目で40回にわたり計4億4300万円相当の暗号資産を送金してしまったという。

 府警によると、電話番号を偽装して電話をかける手法は「スプーフィング」と呼ばれ、近年被害が相次いでいる。

 特殊詐欺捜査課は「警察が金銭を要求することは絶対に無い。振り込む前に何度でもいいので警察に相談してほしい」と呼びかけている。【川地隆史】

毎日新聞

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