都内の落とし物、現金だけで年間45億円 最高額は1件2700万円

2026/03/06 21:04 

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 東京都内で毎日、誰かの落とし物が届けられる。財布、スマートフォン、かばん――。現金だけで見ても1年間で計45億円が落とし物として届けられていた。

 警視庁が2025年にあった落とし物の統計を公表し、金額、件数とも記録がある1940年以降、最多だった。現金は1日平均にすると1235万円。社会ではキャッシュレス化が進むが、警視庁は「訪日外国人の増加が背景の一つでは」とみている。

 警視庁遺失物センター(文京区)によると、25年に届けられた拾得物は453万8244件(前年比3%増)。現金は前年から0・5%増えた。

 署別で見ると、現金は渋谷署(渋谷区)と新宿署(新宿区)への届け出が各1億5000万円でトップ。品物は羽田空港を管轄する東京空港署が13万点で最多だった。

 1件当たりの現金最高額は、港区の商業施設内で拾われた2700万円入りのアタッシェケースの届け物で、持ち主は無事見つかった。品物はキャッシュカードや運転免許といった証明書類が多い一方、片耳だけのワイヤレスイヤホンやその充電ケースだけで16万点あったという。

 遺失物は3割弱、現金は7割が持ち主に返された。現金のうち3カ月以内に落とし主が現れなかった5億9000万円は届け出人に渡され、6億8000万円が都の歳入になったという。遺失届はオンラインでも受け付けている。【菅野蘭】

毎日新聞

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