脱化石燃料の行程表 COP30議長、国連総会で提示へ

2026/03/06 19:11 

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 ブラジルで2025年11月にあった国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)で議長を務めた同国のコレアドラゴ氏が6日、東京都内で記者会見した。COP30で80カ国以上の賛同を得ながら策定の合意が見送られた、化石燃料からの脱却に向けたロードマップ(行程表)について、今年9月の国連総会で示す意向を明らかにした。

 石炭や石油などの段階的廃止に向けた行程表の策定はCOP30で議長国ブラジルが呼びかけ、欧州や中南米などの国々が賛同した。だが、中東の資源国などが猛反発して合意できず、代わりにブラジルがCOPの枠外に国際的な協議の場を設けることになった。

 コレアドラゴ氏は会見で、イラン情勢悪化を念頭に「地政学的な影響を強く受ける資源に依存することの複雑さに改めて注目が集まっている」と語り、原油価格高騰の懸念が行程表づくりを後押しするとの見方を示した。

 行程表は11月にトルコで開かれるCOP31で報告される予定で、再び議論となる可能性がある。コレアドラゴ氏は「(過去の中東情勢悪化による燃料危機と違って)今は再生可能エネルギーが安価になり、現実的な選択肢となっている」と指摘。再エネは各国のエネルギー自立性を高める側面があるとして「温室効果ガスの排出削減だけでなく、エネルギー安全保障の強化にもつながる」と強調した。【大野友嘉子】

毎日新聞

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