片山氏「最先端で準備」 政府と3メガ、ミュトスへアクセス権

2026/06/03 17:40 

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 片山さつき金融担当相は2日夜、米新興企業アンソロピックの新型人工知能(AI)「クロード・ミュトス」のアクセス権について、日本政府と一部の金融機関が取得したと明らかにした。日本の経済安全保障上、金融以外の重要なインフラ組織も入っているという。日本政府関係者によると、金融では3メガバンクが含まれる。

 3メガなど関係する組織は、サイバー攻撃からの防御に活用する。

 ミュトスはソフトウエアの脆弱(ぜいじゃく)性を発見する能力が高く、悪用されれば防御側の対応が追いつかないスピードで攻撃されるリスクがある。セキュリティー上のリスクになることを踏まえ、アンソロピックはミュトスへのアクセス権を制限していた。

 ただ、日本政府は5月12日にベッセント米財務長官から、2週間以内にアクセス権を付与すると伝えられていた。同社は2日、ミュトスの提供先を15カ国以上の約150組織に拡大すると発表。片山氏は「世界が震撼(しんかん)している話なので、最先端でその準備に立てるようになった。新たな知見を得て、防御法を編み出すことができる」と述べた。

 松本尚デジタル相は3日、官邸で記者団の取材に応じ、「歓迎したい。扉が開いたことは大きな一歩」と語った。

 米国は官民連携で、ミュトスを使ってシステムを改善する「プロジェクトグラスウイング」と呼ばれる取り組みを進めている。日本でも同様の体制づくりを進めており、今回のアクセス権を活用してサイバー防御の強化を進める方針だ。【横見知佳、渡辺暢、原諒馬】

毎日新聞

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