シャープ、鴻海とAI事業加速 売上高2000億~3000億円へ
シャープの河村哲治社長は3日、大阪市中央区の本社で毎日新聞などの合同取材に応じ、AI(人工知能)サーバーや衛星通信といった新規事業で2030年度までに売上高2000億~3000億円を目指す方針を強調した。AIサーバーでは親会社である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の製品をシャープブランドとして販売する方針で、新規事業における売上高の「8割強を占める事業にしたい」との見通しも示した。
今年はシャープが鴻海の傘下となって10年の節目で、河村氏は「これまで我々が貪欲に鴻海側へ突っ込んで、リソース(経営資源)を引き出すことが十分にできていなかった。関係性はウィンウィンであるべきだ」と説明。「安定した決算を出しても株価が上がらなかった状況は、シャープに対する希望が見えてこなかったから。新規事業を目に見える形で加速させるため、一番近くの鴻海のリソースを活用したい」と力を込めた。
またソフトバンクが主導する国産AI開発の新会社について「シャープとして参画の意思を表明している」と明らかにした。「AIは我々としても事業変革の核。機械などを自律的に動かす『フィジカルAI』の社会実装に備えて、枠組みに加わる意義は大きい」と述べた。AIと並ぶ新規事業の衛星通信では、6月30日に欧州の衛星通信大手「SES」と提携したことを発表している。【安西李姫】
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