May'n、20周年記念公演を大盛況で締めくくる シェリル・ノームと歩んだ軌跡に感謝

2025/05/21 17:00 

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May'nが20周年ライブを開催

 歌手のMay'nが20年の軌跡を総括するライブ『SANKYO presents May'n 20th Anniversary Concert Gratz from MACROSS F』を、5月9日、10日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで開催した。

【ライブ写真多数】2日間にわたったMay'nの20周年ライブのステージショットをたっぷりと!

 それぞれ「With you -Sheryl On Stage-」「With you -May’n Space」と題された2日間は、May'nが歌声を通して命を吹き込んできた、アニメ『マクロスF』のヒロイン、シェリル・ノームと、自身のアーティストとしての歩みを軸に展開された、20周年を記念するメモリアルなステージ。シェリルへの感謝と愛、そしてファンへの思いが詰まった、特別なコンサートとなった。

 初日「-Sheryl On Stage-」では、シェリル・ノームのマネージャーであるグレイス・オコナー(声:井上喜久子)の呼びかけからライブがスタート。May'nはその声に導かれるように登場し、シェリルとしてのステージに立った。「Welcome To My Fanclub’s Night!」「禁断のエリクシア」「射手座☆午後九時Don't be late」といった人気曲を畳みかけるように披露し、声優・遠藤綾のセリフとの掛け合いを通して、“ふたりでひとつ”のシェリル・ノームを臨場感たっぷりに体現してみせた。

 MCでは「私は誰ひとり置いてきぼりにしないことを、ここで誓います」と宣言し、観客ひとりひとりに語りかけるような言葉で、ライブの核心を明かした。アコースティックパートでは「会えないとき」「天使になっちゃった」などをしっとりと歌い、アルトへの想いを繊細に描写。さらに「ノーザンクロス」をアカペラで届けると、声が震え、涙をこらえる姿に会場は静まり返った。

 クライマックスでは、「ダイアモンド クレバス」「妖精」「オベリスク」などを通じて、May'nが“未来のシェリル”を自身の解釈で描写。「これからも、シェリルは私の歌で生かし続けます!」と宣言すれば、遠藤の声が呼応。「これからも一緒に歌ってくれる?」という呼びかけに、客席からは惜しみない拍手が巻き起こった。

 2日目「-May'n Space-」では、“May'n自身”としての姿を解き放つ構成に。「Belief」「Scarlet Ballet」など力強いナンバーで開幕し、“部長”と親しまれるMay'nならではの“ライ部”の空気感が会場を包んだ。「ライブにルールはない、あるのはマナーだけです」との言葉通り、観客を自由に巻き込みながら、「キミシニタモウコトナカレ」「ViViD」「ナンバーワン!」といった代表曲を次々と投下した。

 「20年の自分を振り返りながら、明日に向けて歩き出せるセットリストを組みました」と語ったMay'n。ファンやスタッフのリクエストに応えた「鏡」では、静かに、しかし確かな想いを届けた。終盤には「Chase the world」「graphite/diamond」などで場内の熱気を高めたあと、デビュー曲「May’n☆Space」を歌い上げ、シンガロングの大合唱とともに本編を締めくくった。

 アンコールでは、SEAMOとの19年ぶりの共演曲「裸でどつきあい feat.May'n」をサプライズ披露。さらに、中日ドラゴンズの使用曲「ONEBLUE.」や、May'nの“青”への想いを込めた「WE ARE」、ラストには「Lifetime with...」を歌い上げた。

 May'nは、アーティスト活動20周年を記念したアルバム『TWENTY//NEXT』を8月13日にリリース予定。さらに、10月12日には東京芸術劇場コンサートホールで9年ぶりのシンフォニックコンサート『TWENTY Around for You』を開催する。アニバーサリーイヤーの締めくくりとして、ツアー『May'n 20th Anniversary Live Tour 2026「THE BEST of May'n」』も決定しており、2026年3月8日に愛知・Zepp Nagoya、15日に大阪・Zepp Namba、21日に東京・Zepp Hanedaなどでの開催が予定されている。
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