アカデミー賞俳優ジュリエット・ビノシュ、瀧内公美に俳優としての金言授ける「監督と二人三脚で…

2025/10/27 18:47 

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『第38会東京国際映画祭(TIFF)』オープニングイベント セレモニーに登壇した(左から)瀧内公美、ジュリエット・ビノシュ (C)ORICON NewS inc.

 『第38会東京国際映画祭(TIFF)』オープニングイベント セレモニーが27日、東京宝塚劇場で行われ、ナビゲーターとして俳優の瀧内公美が登壇。フランスの俳優であるジュリエット・ビノシュに俳優として大切にしていることを質問し、ビノシュが真剣に回答した。

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 今回ナビゲーターを務める瀧内は、黒のロングドレス姿で登場。自己紹介のあと、笑顔で「デビュー当時から足繁く通った東京国際映画祭のナビゲーターを務めることを感慨深く思っております」と思いを明かし、オープニングセレモニーは幕を開けた。

 この日は、フランスの俳優で米アカデミー賞助演女優賞受賞経験のあるジュリエット・ビノシュがスペシャルゲストとして登場。ビノシュは『イングリッシュ・ペイシェント』(96)で米アカデミー助演女優賞を受賞し、『ショコラ』(00)で主演女優賞にノミネート。今回のTIFFでは、初監督作品『イン・アイ・イン・モーション』が特別上映される。

 同じ俳優の先輩であるビノシュに、瀧内は「作品に参加するうえで一番大切にしていること、譲れないこと」を質問。ビノシュは「カメラの前で演じるとなると、カメラは神の目ですので、ずっと自分を見つめているような感覚になります。その中で、自分が提供できること、それは自分はこういう世界を見ている、あるいは自分自身の人生経験を提供することになるのですが、いずれにしても未知なる領域に飛び込むことになり、自分の中にある未知なる領域を探求していく作業になります。そんな中、ひと呼吸して飛び込むわけですけれども、その中で監督と呼応して二人三脚でいろんな発見をしていきます」と笑顔ながらも真剣に回答。瀧内は食い入るようにビノシュを見つめ、紡ぐ言葉に耳を傾けた。

 さらにビノシュは、映画祭を楽しみにしている人へのメッセージとして、まずは「Go for it!(突っ走って!)」と力強い一言。続けて「とにかく精一杯突っ走ってください。どんな芸術業界にせよ、今の時代、AIであったりソーシャルメディアが台頭している時代でありますが、そんな中、自分の独立した考えを持って、芸術に勤しむ、想像をすることに勤しむ、情熱を持って勤しむことが何よりも大事だと思っています。ですので、ぜひ頑張っていただきたいと思います」と熱く呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれていた。
ORICON NEWS

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