元小結・遠藤が引退の意向固める 右膝痛め7月から全休 大相撲

2025/10/27 18:51 

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 大相撲の元小結・遠藤(35)=本名・遠藤聖大(しょうた)、石川県出身、追手風部屋=が現役を引退する意向を固めた。27日、関係者が明らかにした。この日、発表された九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の新番付で、遠藤は東幕下3枚目に陥落した。

 遠藤は痛めていた右膝の治療のため、西前頭7枚目だった7月の名古屋場所を全休。その後、左膝の手術も受けた。東十両3枚目まで番付を落とした秋場所も全休していた。

 日大4年時に国体と全日本選手権の2冠に輝いた遠藤は、2013年春場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。13年の名古屋場所で十両優勝し、続く秋場所で新入幕。所要3場所での入幕は昭和以降最速だった。

 スピード出世のため、幕内でもまげを結えず、本名のまま相撲を取って話題となった。土俵外でもテレビCMなどを通して多くのファンに注目された。

 左四つからの技巧相撲を武器とし、18年夏場所で新小結に。殊勲賞1回、敢闘賞1回、技能賞4回に輝き、金星7個は現役力士の中で玉鷲に次ぐ2位だった。【飯山太郎】

毎日新聞

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