ウクライナのゼレンスキー大統領は１２日、米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで続く山火事の消火活動を支援する意向を表明した。「現地の状況は非常に困難で、ウクライナは米国民の命を守る手助けができる」と述べた。米国はロシアの侵攻を受けるウクライナの最大の支援国で、今回の申し出は「恩返し」の意味合いもあるとみられる。

　ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー氏は１２日のビデオ演説で「米国側に支援を申し出た。内務省や外交当局に準備も指示しており、既に１５０人の消防士を派遣できる状況だ」と述べた。

　山火事の消火活動では、米国の隣国カナダ、メキシコ両国が消防士を派遣している。【ワシントン秋山信一】