「プーチン氏が望めばウクライナ全土を掌握できる」 トランプ氏発言
トランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領への批判を続けている。21日放送の米FOXニュースのラジオ番組で、ゼレンスキー氏が米国とロシアの和平に向けた協議に参加することについて、「とても重要だとは思えない」と主張。プーチン露大統領が望めば「ウクライナ全土を手に入れられるだろう」とも述べた。
トランプ氏は、ゼレンスキー氏が米国とレアアース(希土類)などの鉱物資源の共同開発に関して合意していないことを批判。米財務長官が今月にウクライナを訪れたのは「時間の無駄だった」と不満を示した。
また、侵攻の責任がプーチン氏にあるとの指摘には「もう聞き飽きた」と発言。ゼレンスキー氏の和平に向けた取り組みに関し、「彼が何年も何のカードも持たずに交渉するのを見てきた。うんざりする」とし、「正直に言って、ゼレンスキー氏が(協議に)参加することはとても重要だとは思えない。彼が取引を難しくしている」などと主張した。
一方、ルビオ米国務長官は20日のX(ツイッター)のインタビューで「ロシアが和平について真剣かどうかは現時点ではまだ答えられない。彼らが今後どのような態度を取るかによって決まる」との見方を示した。トランプ氏が意欲を示す米露首脳会談の日程は未定だとし、「通常このような会談は、何らかの成果や進展が得られるまでは行われない」と述べた。
ルビオ氏は、トランプ氏がゼレンスキー氏を「選挙を経ていない独裁者」と言及したことについて「(トランプ氏は)非常に憤慨しており、当然だ」と指摘。バイデン前大統領もゼレンスキー氏に不満を抱いていたとし、「ゼレンスキー氏は支援に感謝を述べるのではなく、我々が(支援を)やっていないとのメッセージを発信している」と批判した。
その上で、「ウクライナは別の大陸にあり、米国人の日常生活に直接的に影響は与えない。ただ我々は、同盟国や世界全体に影響する可能性があるため、ウクライナを気にかけている。それについてある程度の感謝があるべきだ」と語った。【ワシントン松井聡】
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