イスラエル、ガザ空爆再開 200人死亡 「ハマスが停戦案拒否」

2025/03/18 11:00 

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 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は18日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区で大規模な空爆を実施し、少なくとも200人が死亡、数十人が負傷したと伝えた。イスラエルメディアによると、イスラエル首相府は「イスラム組織ハマスが停戦を巡る米国による提案を全て拒否したためネタニヤフ首相が攻撃を指示した」との声明を発表した。

 1月19日に停戦が始まって以降、イスラエル軍によるこうした規模の攻撃は初めてで、イスラエルメディアは「軍が事実上、戦闘を再開した」と報じている。イスラエル軍は「今回の攻撃は、ハマスの中堅レベルの司令官らを狙ったものだ」としている。

 停戦合意の「第1段階」は今月1日に期限を迎えたが、暫定的な停戦延長と人質解放を主張するイスラエルに対し、ハマスにはイスラエル軍の撤退を含む停戦の「第2段階」に向けて交渉を進展させたいとの思惑があり、その後の協議は手詰まり状態に陥っていた。【米村耕一】

毎日新聞

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