「長期政権のおごり」 公明幹部が自民に苦言 商品券配布問題

2025/03/18 11:54 

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 石破茂首相が自民党衆院1期生に1人10万円の商品券を配った問題を巡り、公明党の西田実仁幹事長は18日、東京都内のホテルであった自民、公明両党の幹部会合で「長期政権のおごりがあったと認識しないといけない」と苦言を呈した。自民側は「公明党さんのおっしゃる通りだ。しっかり説明をしていきましょう」と応じたという。会合後、同席した自民の坂本哲志、公明の佐藤英道両国対委員長が、それぞれ記者団に明らかにした。

 西田氏は会合後の記者会見で「国民感覚と乖離(かいり)している。国民の声に耳を傾け、ただしていかなければならないとの趣旨だ」と説明した。

 商品券配布問題を巡っては、自民の舞立昇治参院議員が16日、鳥取市で開かれた党会合で「歴代の首相が慣例として普通にやっていた」と発言し、翌17日に「事実誤認、推測に基づく発言であり撤回する」とのコメントを出した。ただし、複数の与野党関係者が毎日新聞の取材に、第2次安倍政権下でも政権首脳との会合の際、参加した議員側に商品券が配られたと証言している。【森口沙織】

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