岸和田市長選 前職の永野氏が出馬へ 女性問題巡る不信任決議で失職

2025/03/18 18:50 

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 2度の不信任決議を受けて失職した大阪府岸和田市の永野耕平前市長(46)が18日、出直し市長選(30日告示、4月6日投開票)に無所属で立候補すると表明した。記者会見で「当選すれば議会との信頼回復に努める。改革で財源を生み出し、教育や医療、福祉など必要な施策を行っていきたい」と述べた。

 永野氏は不適切な関係にあった府内の女性から損害賠償請求訴訟を起こされ、謝罪して解決金500万円を支払う内容で2024年11月に和解した。所属していた大阪維新の会から離党勧告処分を受け、離党。市議会は翌12月、永野氏の不信任決議案を可決した。永野氏は市議会を解散したが、25年2月、解散後初の議会で再び不信任となり、2期目途中で失職した。

 永野氏は18日の会見で、「自分の不始末で世間をお騒がせして(市長)選挙になり、申し訳ない」と釈明。不信任を再可決した議会との向き合い方について、「議員が言うことも民意なので重視し、二元代表で市政を動かしていく」と語った。

 市長選を巡っては、郵便局長の佐野英利氏(45)が無所属での立候補を表明しており、自民、公明、共産各党の市議らが自主的に支援する。22年の前回市長選で永野氏を公認した維新は候補擁立を断念し、自主投票を決めた。【中村宰和】

毎日新聞

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