韓国の人気女性グループ「ＮｅｗＪｅａｎｓ（ＮＪＺ）」と所属事務所「ＡＤＯＲ」が対立している問題で、ＮＪＺは２３日、当面の活動休止を発表した。聯合ニュースが２４日に伝えた。ソウル中央地裁は２１日、メンバーが独自の芸能活動を行うことを禁じる仮処分決定を出していた。

　韓国メディアによると、２３日夜に香港で行われた公演で、メンバーのへリンさんが「今日の舞台が最後の公演になるだろう。私たちは裁判所の決定を尊重し、全ての活動を止めることにした」と明らかにした。

　ヘインさんは「我慢して（ＡＤＯＲに）残っていればもっと良かったのではないかと考える方もいるかもしれない」とした上で、「しかし私たちにとって今回のことは私たち自身を守ることだった。また戻ってくることができると信じている。この選択を絶対に後悔しない」と涙を流した。

　ミンジさんは「これが終わりではないことを知ってほしい。私たちは必ずまた戻ってくるので、その時は明るく笑顔で皆さんに会いたい」と述べた。

　ＮＪＺを巡っては、所属事務所の親会社「ＨＹＢＥ」が昨年４月、グループの生みの親でＡＤＯＲ代表だったミン・ヒジン氏を業務上背任容疑で告発し、代表を解任。反発したメンバーらはＡＤＯＲとの専属契約を解除すると発表し、グループ名をＮＪＺに変えて活動を開始していた。

　ＡＤＯＲは今年１月、裁判所に独自の広告契約や音楽活動を禁止することを求める仮処分を申請。裁判所は認める決定を出した。【ソウル日下部元美】