「代役」の若林楽人、チャンスつかむサヨナラ打 巨人が5点差逆転

2025/03/28 23:04 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ◇○巨人6―5ヤクルト●(28日・東京ドーム)

 シーズンの幕開けから延長にもつれ込む激戦にけりをつけたのは、「代役」で開幕スタメンに抜てきされた巨人移籍2年目、若林楽人だった。

 主力の丸佳浩がけがで離脱し、阿部慎之助監督から開幕スタメンを告げられたのは前日の27日。「『まじか』という感じだったが、準備はできていた」

 大チャンスは、最後に巡ってきた。延長十回2死二塁、一打サヨナラの場面で右打席に入った。

 「集中して相手投手と対戦するだけ」とカウント1―1からヤクルトの清水昇が投じた内角低めの直球にコンパクトに合わせ、左前へサヨナラ適時打。チームメートの激しい祝福に「実感がまだ湧いていない」と目を丸くした。

 昨年6月に西武からトレードで加入すると、俊足とパンチ力を武器に7月にはサヨナラ打を放つなどしたが、自然気胸を発症して離脱を余儀なくされた。オフは上半身が力んでしまう打撃フォームの改善に取り組み、オープン戦では打率4割と好調をキープして開幕を迎えた。

 この日は一回に先頭打者としてチームのシーズン初安打を放ち、八、九回も安打を放って計4安打。0―5から試合をひっくり返す原動力になり「今日だけじゃなく継続させていきたい」。チャンスを無駄にはしない。【牧野大輔】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>