知日派アーミテージ元米国務副長官死去 日本政界からも悼む声相次ぐ

2025/04/15 17:09 

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 国防戦略の専門家で、「知日派」としても知られたアーミテージ元米国務副長官の死去に、日本政界から功績をたたえ、悼む声が相次いだ。

 林芳正官房長官は15日の記者会見で「深い悲しみに包まれている。謹んで哀悼の意を表し、ご遺族に心からお悔やみを申し上げたい」と述べた。

 日米間の戦略対話の推進や、ミサイル防衛協力など日米安全保障協力の強化、北朝鮮問題への対応などを挙げ、「今日のかつてなく強固な日米同盟に大きく貢献した。また米国における党派を超えた対日理解の促進に大きく寄与した」と功績をたたえた。

 中谷元・防衛相は会見で、防衛庁長官時代の2001年にアーミテージ氏と会談したことを振り返り、「日米同盟の強化や世界の平和と安定のために先頭に立って汗を流していた。日本の安全保障を誰よりも心配していた」と述べた。「我が国にとって大変大きな損失で、非常に寂しい思いだ」とも語った。

 アーミテージ氏と30年近く交流があったという長島昭久首相補佐官(国家安全保障担当)はX(ツイッター)に「きっと米国の行く末を案じて他界されたのではないか」と投稿した。

 アーミテージ氏の死去を受け、自民党が15日に党本部で開いた外交部会では出席者が黙とうをささげた。【竹内望、中村紬葵】

毎日新聞

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