ガザ支援に向かう船にドローン攻撃 国際NGOはイスラエルを非難

2025/05/02 20:19 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 パレスチナ自治区ガザ地区を支援する国際NGO「自由船団連合」(FFC)は2日、ガザへ支援物資を届ける予定だった船が地中海のマルタ沖の公海上で無人航空機(ドローン)による攻撃を受けたと発表した。FFCはイスラエルが攻撃したと主張し、「国際法違反」だと非難している。

 FFCやロイター通信などによると、乗組員ら16人が乗船していた。死傷者は出ていないが、発電機が破壊されて火災が発生し、「沈没のリスク」があるという。イスラエル当局はコメントしていない。

 ガザでは3月上旬からイスラエル軍による封鎖が続き、支援物資の搬入が止まっている。すでに国連世界食糧計画(WFP)などの配給可能な食料も尽きており、人道危機が深まっている。

 地中海では2010年、支援物資を届けるためガザへ向かっていた支援団体の船団がイスラエル軍に襲撃され、活動家ら10人が死亡する事件も起きた。【カイロ金子淳】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース