元FBI長官がトランプ氏暗殺を教唆? SNS投稿が波紋、事情聴取

2025/05/17 15:03 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米紙ニューヨーク・タイムズは16日、トランプ大統領の殺害を交流サイト(SNS)で呼びかけたとして、大統領警護隊(シークレットサービス)がコミー元連邦捜査局(FBI)長官を任意で事情聴取したと報じた。コミー氏の投稿に関し、ノーム国土安全保障長官が15日、捜査していると明らかにしていた。

 同紙によると、聴取は16日にワシントン市内で実施された。コミー氏は15日、砂浜で「8647」の形に並べられた貝殻の画像とともに「かっこいい貝殻の配列を見つけた」とSNSに書き込んだ。「86」は俗語で「排除」を意味し、トランプ氏は第47代大統領であるため、トランプ氏の支持者たちから「暗殺を教唆している」と非難が寄せられた。コミー氏は「暴力に関連付けられるとは思わなかった」と釈明し、投稿を削除したという。

 コミー氏は第1次トランプ政権でFBI長官を務めたが、2016年大統領選にロシア政府が介入した疑惑の捜査を巡ってトランプ氏と激しく対立し、17年5月に解任された。

 トランプ氏は16日に放送されたFOXニュースのインタビューで、「(コミー氏は)有能ではなかったが、(数字が)何を意味するか分かるぐらいの能力はある」と話した。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース