国民民主党の玉木雄一郎代表は１７日、横浜市内で記者団の取材に応じ、夏の参院選比例代表に擁立する山尾志桜里元衆院議員が、女系天皇についての議論を促す意見を交流サイト（ＳＮＳ）に投稿したことについて「発言、発信には注意してほしいと伝えた」と明かした。

　安定的な皇位継承に向けた皇族数確保を巡る与野党の協議が大詰めを迎えている中、女系天皇の容認に批判的な保守層に配慮したとみられる。

　玉木氏は記者団に対し、秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さま（１８）までの皇位継承は決まっていると説明。悠仁さま以降の皇位継承については「さまざまな議論や検討があってもいい」としつつも、山尾氏の投稿内容は「ようやくまとまりかけている議論を妨げることになりかねない」と懸念を示した。

　山尾氏は１５日、Ｘ（ツイッター）に「女系天皇の議論を避けつつ、女系天皇の選択肢を排除する進め方は間違っています」と投稿していた。【遠藤修平】