李大統領、徴用工問題で「一貫性が重要」と前政権方針踏襲を示唆

2025/06/04 15:09 

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 韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は4日、ソウルの大統領府で就任後初の記者会見を開いた。尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権が進めた元徴用工の問題を巡る解決策について問われ「国家間の関係は政策の一貫性が特に重要だ。そのような点をひとまず考慮せざるを得ない」と述べ、原則的に尹前政権の方針を踏襲する考えを示した。

 李氏は「個人的信念を一方的に強要したりすることは容易ではない。それが現実だという点を考慮しなければならない」とも述べた。

 また対日関係について「国家間の関係も個人間の関係と変わりがないので、真剣に本音で認めることは認め、また謝ることは謝り、協力することは協力し、競争することは競争する、そんな合理的な関係になればいい」と述べた。

 元徴用工の問題については、韓国政府傘下の財団が賠償相当額を肩代わりする解決策を尹前政権が発表。これに基づき手続きが進んでいる。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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