米国、ユネスコ脱退発表 SDGs重視で「米国第一主義に相反する」

2025/07/22 22:48 

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 米国務省は22日、米国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)を脱退すると発表した。2026年12月末に発効する。米国がユネスコを脱退するのは3度目。直近では、第1次トランプ政権時に脱退し、バイデン前政権時代の23年に再加盟していた。

 ブルース報道官は声明で、ユネスコが、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)に重きを置いていることについて「米国第一主義の外交政策に相反する」と指摘。また、ユネスコがパレスチナを加盟国としていることについても「米国の政策と異なり、組織内に反イスラエルの言説が広まった」と脱退の理由を示した。

 トランプ氏は今年1月の就任時に、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」や世界保健機関(WHO)からの脱退を表明。ホワイトハウスは2月、ユネスコも脱退などの検討が必要な国連機関の一つとして挙げていた。【石山絵歩】

毎日新聞

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