ハルク・ホーガンさん死去 プロレスラー アントニオ猪木さんと対戦

2025/07/25 05:56 

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 米国の人気プロレスラーで、日本でも活躍したハルク・ホーガンさんが24日、自宅がある南部フロリダ州で死去した。71歳。地元警察当局によると、ホーガンさんが自宅で心停止しているとの通報があり、搬送先の病院で死亡が確認されたという。当局は事件性を示すものはないとしている。

 米メディアによると、ホーガンさんは1953年に南部ジョージア州で生まれた。本名はテリー・ボレア。77年にプロレスラーになり、79年からプロレス団体WWF(現在は「WWE」)で活躍した。リングネームの「ハルク」は、筋肉質なキャラクター「超人ハルク」から取ったものという。

 80年代以降は何度も来日し、新日本プロレスのリングで故アントニオ猪木さんらと対戦。屈強な上腕を生かした必殺技「アックスボンバー」のほか、派手なパフォーマンスや指を突き上げて「イチバーン!」と絶叫する姿も印象的で、日本でも人気となった。

 82年のヒット映画「ロッキー3」をはじめ、映画やテレビ番組にも数多く出演した。日本では人気漫画「キン肉マン」のキャラクター、ネプチューンマンのモデルとなったことでも知られている。

 ホーガンさんは、2024年の米大統領選でトランプ大統領を支持した。24年7月の共和党全国大会では登壇して、シャツを破り捨てるおなじみのパフォーマンスを披露。「私がこの場に来たのは、世界の人々にドナルド・トランプこそ真のアメリカンヒーローだと知ってほしいからだ」などと訴えた。

 トランプ氏はホーガンさんの死去を受け、自身のソーシャルメディアに「偉大な友人を失った」などと投稿した。ホーガンさんを「強じんで、タフで、知性があり、そして最も大きな心を持っていた。世界中のファンを魅了し、計り知れないほどの文化的な影響をもたらした」と称賛し、追悼した。

毎日新聞

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