米特使、今週半ばにも訪露か トランプ氏見通し 停戦期限の8日迫る

2025/08/04 13:48 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 トランプ米大統領は3日、ウクライナ情勢を巡り、主にロシア側との交渉を担ってきたウィットコフ中東担当特使が今週半ばの6日か7日にも、訪露する可能性があるとの見通しを明らかにした。

 トランプ氏は、ロシアが8日までにウクライナとの停戦に応じなければ、対露制裁を強化すると表明している。改めて停戦を迫る狙いがあるとみられる。

 トランプ氏は記者団に対し、ロシアが停戦で合意しない場合は、制裁を科す考えを改めて述べた。その上で、ウィットコフ氏が「恐らく水曜(6日)か木曜(7日)に訪露すると思う」と説明した。ロシアについては「ずる賢く、制裁を回避するのが得意だ」と述べ、警戒感も示した。

 ウィットコフ氏はこれまでにプーチン露大統領と複数回会談しており、直近は4月だった。

 トランプ氏は当初、ロシアに融和的な姿勢を見せていたが、プーチン政権が停戦に応じないため、最近はいらだちを強めている。

 ロシアが8日までに停戦に応じなければ、ロシアからの輸入品に100%の関税を課すほか、中国やインドを念頭に、ロシアから原油などを購入する第三国に「2次関税」を課す方針を示している。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

国際

国際一覧>