<1分で解説>中国の軍事パレードと北京の緊張感

2025/09/09 15:48 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 中国の北京で3日に「抗日戦争勝利80年」を記念した軍事パレードが開かれ、北朝鮮の金正恩総書記やロシアのプーチン大統領らも出席しました。街には厳戒態勢が敷かれ、海外メディアの取材には厳しい制限が課されました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「中国の軍事パレードと北京の緊張感」について解説します。

Q 北京での軍事パレードってどんな雰囲気だったの?

A 北京の天安門広場を見渡す楼閣に習近平国家主席、プーチン大統領、金正恩総書記らが並び、厳重な警備の中で実施されました。最新兵器が次々と登場し、観覧者から歓声が上がりました。

Q 海外メディアの取材はどうだったの?

A:1社1人のみ取材を許可されるケースが多く、カメラや機材の持ち込みも制限されました。観覧台も天安門から離れた場所で、撮影スペースも限られていました。

Q 北京の市民生活にはどんな影響があったの?

A 中心部は厳しく交通規制され、パレードを見下ろすことのできる近隣のオフィスの入居者や住民は、一時退去を求められました。地下鉄も運休し、多くの企業が休みとなりました。

Q 反日感情は高まっているの?

A 今年は関連イベントや映画の公開が相次ぎ、反日感情の高まりが懸念されています。在中国日本大使館は「外で日本語を話すことは控えるように」と注意を呼びかけました。

Q 現地の中国人の反応は?

A タクシー運転手の中には、韓国人に「日本人だったら乗車を断ろうと思った」と話す人もいましたが、「日本は良い国だ」と語る運転手もいました。中国人の日本への思いはさまざまです。

Q 今後も緊張は続くの?

A 18日には細菌兵器の開発を進めた旧日本軍の「731部隊」を題材にした映画が公開予定であるなど、軍事パレード後も日本人にとって緊張を強いられる日々が続きそうです。

毎日新聞

国際

国際一覧>