イランと英仏独が会談、歩み寄りなく 協議継続は合意 核開発問題
イランの核開発問題を巡り、英仏独とイランの外相は23日、国連総会に合わせて、米ニューヨークで会談した。国連の対イラン制裁復活の期限が迫る中、4者は協議の継続で合意したが、具体的な歩み寄りはなかった。対イラン制裁が近く復活する見込みが高まっている。
イラン外務省は会談後、「外交を続けるためのアイデアや提案が出され、協議を継続することで合意した」との声明を発表した。提案の詳細な内容は不明だが、フランスの外交筋はロイター通信に対し「(英仏独が提示した制裁復活を遅らせるための)条件をイランは満たしていない」と指摘した。
イラン核合意の当事者である英仏独は8月末、イランのウラン濃縮活動などが合意に違反しているとして、制裁を復活させる手続きを国連安全保障理事会に通知した。英仏独はイランに対し、国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れや交渉再開などを求めてきた。イランが受け入れれば制裁復活を先送りする考えも示している。
国連安保理は19日、対イラン制裁解除の継続についての決議案を否決。ロイター通信などによると、今月27日までに進展がなければ制裁は復活する。英仏独は外交の余地を探っているが、イランは「制裁復活は違法」との姿勢を崩しておらず、今回の4者会談でも譲歩は引き出せなかった。
独DPA通信によると、会談に先立ち、ドイツのワーデフール外相は記者団に対し、期限までに外交的な解決に至る可能性は「非常に小さい」との見方を示した。ワーデフール氏は、英仏独は制裁が発動された後も交渉を続ける用意があるとも言及。イランには「核兵器保有の放棄が認識でき、具体的で信用可能な措置を期待している」と強調した。【ベルリン五十嵐朋子】
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