総裁選討論会、3候補から小泉氏に質問集中 前回選は論戦力が課題に

2025/09/24 14:29 

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 自民党総裁選の5候補を招いた日本記者クラブ主催の討論会が24日開かれた。候補者同士が質疑を交わす場面では、1巡目で3候補の質問が小泉進次郎農相に集中した。

 候補者のうち1人を質問相手に指名し、3巡する仕組み。林芳正官房長官、高市早苗前経済安全保障担当相、小林鷹之元経済安保担当相の3人が小泉氏を指名した。

 林氏と高市氏は「2030年度までに平均賃金100万円増を目指す」とする小泉氏の公約について、想定する物価上昇率や具体的な方策をただした。

 小泉氏は、日銀が目標として掲げる前年比2%程度の物価上昇が前提だと回答。賃上げ促進税制や中小企業を含めた生産性向上、DX(デジタルトランスフォーメーション)などを挙げ、「政策を総動員していく」と述べた。

 小林氏は太陽光パネルについて特定の国に供給が依存し「経済安全保障上のリスクがある」として、エネルギー政策について質問した。小泉氏は「必要な措置、規制、対応は私も不可欠だと思う」と述べた。

 小泉氏は総裁選で有力候補の一人と目されている一方、24年の前回選では論戦力が課題とされた。【鈴木悟、田中裕之】

毎日新聞

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