米南部テキサス州の移民施設で銃撃、3人死傷 容疑者は銃撃後に自殺

2025/09/25 10:22 

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 米南部テキサス州ダラスにある移民・税関捜査局(ICE)の収容施設で24日朝、銃撃事件があり1人が死亡、2人が負傷して病院に搬送された。ICEなどの法執行官にけがはなかった。CNNテレビによると、容疑者はダラス郊外の男性(29)で、銃撃後に自殺。現場ではICEを批判する文言が刻まれた薬きょうが見つかったという。

 地元警察によると容疑者は午前6時40分ごろ、近くの建物の屋根から施設に向けて無差別にライフル銃を乱射し、屋外の車両近くにいた収容者3人が死傷したという。連邦捜査局(FBI)のパテル長官はX(ツイッター)で、「アンチ(反)ICE」と刻まれた薬きょうの写真とともに「思想的動機が背景にあるとみられる」と投稿した。

 トランプ政権が強硬な不法移民対策を掲げてICEが摘発を強化する中、各地でICEに対する抗議デモや脅迫事件が発生している。

 トランプ大統領は自身のソーシャルメディアで、事件の原因は「急進左派の民主党がICEの解体を叫んでいるから」だと一方的に主張。「国内テロ組織網を解体する大統領令に近く署名する」と述べ、取り締まりの強化を図る考えを示した。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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