米、イランに直接協議を要求 国連制裁復活で 国務長官が声明

2025/09/28 10:49 

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 イランに対する国連制裁が復活したことを受け、ルビオ米国務長官は米東部時間27日の声明で、イランに対して直接協議を要求した。「トランプ大統領は依然として外交が選択肢であり、ディール(取引)がイランの人々や世界にとって最善の結果だと明確にしてきた」と強調。その上で、「イランは誠意を持ち、引き延ばしやごまかしをせずに直接協議を受け入れなければならない」と指摘した。

 米軍は6月にイランの核施設3カ所を攻撃し、トランプ氏は「完全に破壊された」と主張している。ただ、備蓄されていた高濃縮ウランの所在が不明になっているほか、イランが核開発計画の再建を進めているとの報道も出ている。米側は攻撃後もイランとの協議再開を模索してきた。

 ルビオ氏は声明で、国連制裁の復活は「世界が中途半端な対応は容認せず、イランはその責任を問われる」との「明確なメッセージ」だと説明。仮にディールが成立しない場合は、各国が直ちに制裁を実施し、イラン側に圧力をかける責務があるとした。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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